鮎返りの滝
三豊市財田町「たからだの里さいた」の近くにある”鮎返りの滝”へ行ってきた。
昔、春の若鮎が財田川の上流を目指して上がってくる時、その瀑布のため上流に進むことができなかったことから名付けられたようだ。今は水流も少なく滝壷近くまで行くことができた。滝壷までの途中に解説板があり、これによるとかつてはもっと大きな滝であったようで、滝壷近くでは貝の化石がよく発見されたと書いてあった。それから、漢学者・三島中州【みしま ちゅうしゅう】(岡山の偉人らしい)が、この地を訪れた時に感動して詠まれたと言う詩が書かれていたのでちょっと紹介を・・・
「鮎返瀑布(アユカエリバクフ)」
白く水しぶきをあげながら滝が高く青空に懸かり、
涼風があたりに満ち、折からの猛暑もここでは無力である。
鮎はここで引き返すが、人は帰るのを忘れ、
いつまでも轟く雷鳴のような音としぶきの中に立ち尽くす。
誰もいない静かな山の中で、一人この詩を詠みながら、今とは違う荒々しいかったこの滝を想像してみた。
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